虫類・生餌

昆虫類はおやつ&歯磨き用として与える

おかわりは…?

飼育下では昆虫類をおやつとして与えましょう。

本来ハリネズミは昆虫類を食べて暮らしています。
そのため活動時間である夜は餌を求めて一晩中歩き回っているのです。
しかし飼育下では行動範囲が狭いので、脂肪分が高い虫類をメインにしてしまうと太ってしまいます。
そこで虫類はおやつという位置づけになるのです。

おやつということはたくさんあげれば、太ってしまうし、メインのご飯が食べられなくなってしまう…。
これは私たち人間もハリネズミも同じことです。
メインのご飯を食べないからと言っておやつばかり与えてしまうと、ハリネズミが学習しておやつしか食べなくなってしまうなんてこともありえます。
あげすぎには注意しましょうね。

必ず虫類をあげなければいけないのか?

皆さんは虫類、好きですか?

おそらく「嫌い、苦手」「見るのも嫌」と答える方がほとんどだと思います。(私も虫類はだいっきらいです…。今でも嫌いだし、この先も好きになることはないでしょう…)
ハリネズミと暮らしていると聞かれることの一つに「虫は与えなければいけないの?」といった質問があります。
乱暴に言ってしまえば答えはNOです。

虫さん大好き!

なぜなら虫類はおやつ。
おやつを食べなくても、メインの総合栄養食を食べていれば健康は守られますし生きていけますよね。
これは私たちもハリネズミも同じ。
でもたまに甘いケーキやチョコレートが食べたくなる時がある。食べるととっても幸せな気持ちになる。
ハリネズミにとって虫類は、そういった満足した気持ちになれるおやつなのです。

頑張れるのであれば、是非とも虫類はあげたいところ。
精神的な満足が違うんです。
それに虫類は歯磨きの効果も持っています。
コオロギなどの外骨格が歯の汚れを落としてくれるので口内のトラブルを防いでくれます。

ハリネズミはなかなか自ら口をあけてくれない生き物。
しかし、口内トラブルがとても多い動物の1つです。
なので飼い主さんが工夫して歯磨きができるようになりたいところです。
虫類は困難な歯磨きを担う重要な役割をしてくれているので是非与えていたいですね。

また、嗜好性が高いため、食欲不振時にはとっても重宝します。偏食しないようにする方法参照。
なので、食いつきも違います。
野生を取り戻したかのようにむっしゃむっしゃと…。そしてもうないんですか?といった目で催促してくることも。
そんなイキイキとした表情は「虫類をあげてよかったなぁ」という気持ちになれます。
と同時に「ハリネズミのために虫類、頑張ってあげてみようかな」といった気持ちにもなれちゃいます。
今は生餌の他にも乾燥してあるものや冷凍も増えて以前よりも種類が増え、扱いやすくなっています。
生餌に抵抗がある方もドライタイプのものから試してみると良いかもしれません。
ハリネズミのために、少し勇気を出して是非虫類にチャレンジしてみてくださいね。

与えられる種類

生きているまま(生餌)や、缶詰に入っている半生タイプ、乾燥してあるドライタイプ、冷凍と様々な方法で保存されています。
生餌は食いつきが良いです。(うにょうにょと動くことによって食欲が刺激されます)

苦手な方、虫類に抵抗がある方は乾燥・ドライタイプを入手すれば取扱いやすいです。
ハリネズミもスナック感覚でぱりぱり食べてくれます。
(缶詰タイプは開けた瞬間にみっちり入っていてびっくりすることが多い&冷蔵保存なので食品と一緒に冷蔵庫にいれなければならないので、あまりお勧めはしません…)
自分にあった管理のしやすいものを見つけましょう。

ミルワーム チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫。最も入手しやすい。幼虫、さなぎ、成虫すべて与えることができる。幼虫>さなぎ>成虫の順で脂肪分が高い。管理も繁殖もしやすい。
ジャンボミルワーム ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫。ミルワームよりも大きく栄養価も高く食いつきも良い。なんでも食べる雑食性。動きが速い。ビニール袋等も破ってしまうため管理には注意。共食い注意。
コオロギ イエコオロギとフタホシコオロギが一般的。ミルワームと同じく入手しやすい虫類。脱走注意。飼育時は共食いするため、ストック管理にはテクニックが必要。共食い注意。
シルクワーム 蚕(カイコ)。ミネラル豊富な桑のみを食べて育つ。栄養バランスが良い。入手しにくく飼育維持が難しい。
ハニーワーム 別名ワックスワーム。蛾の幼体。蜂蜜を食べているため脂肪分も高い。柔らかいため出産後などにおすすめ。動きが遅いので扱いやすい。
ピンクマウス 生まれたばかりのマウスの幼体。栄養バランスが良い。食欲不振時や体力をつけたいときに。与えるときは常温に戻してから。

 

 

虫を与えるときは栄養素を高めてから

せっかくならおいしくて栄養が高いものを食べてもらいたいですよね。

市販で手に入れた虫を栄養満点にしてから与えましょう。
市販されている昆虫はペットショップなどで手軽に購入できます。しかし、タンパク質やカルシウム、ビタミンなどの栄養素が不足しているという問題点があります。そのまま与え続けるとカルシウム不足になり病気になる可能性も。リンの比率が高いとカルシウムの吸収を邪魔してしまいます。
カルシウム:リン=1.2~1.5:1.0が理想。
カルシウム粉末は炭酸カルシウムを原料としているもの(例:ボレー粉)を選びましょう。

栄養素を高める方法は2つ。

  • 食べさせる直前の餌に粉末状のサプリメントをまぶして与える方法(ダスティング)

生餌はもちろん、乾燥・冷凍状態の虫類にも使える方法です。

ジッパーなどがついた袋に虫類と粉末をいれ軽く振り、まぶします。

そのままサプリメントを食べてもらえるのは良いのですが、粉っぽさが残ってしまうので食いつきが悪くなることも。

  • 「餌である生き物」に「栄養価の高い餌」を与え栄養を改善する方法(ガッドローディング)

主に生餌であるミルワーム・コオロギの栄養改善に使われます。
ダスティングと違い、嗜好性は抜群。しかし育てる手間がかかります。

ガッドローディングのメリットはなんといっても間接的に栄養補給ができること。

野菜や食べなかったフードも間接的に栄養を摂ることができます。(食べなかったフードは粉末にしてから与えましょう。)

与えられる餌としておすすめは、小松菜、大根の葉、ニンジン、卵の殻です。

手間がかかりますが、是非栄養満点な虫類をハリネズミに与えましょう。