全身のトラブル

かかりつけの動物病院を探す

ハリネズミというエキゾッチクアニマルを診てくれる病院はとても少ないです。
獣医師は健康や病気のことだけでなく、飼育指導もしてくれる頼もしい存在です。
具合が悪くなってから探すのでは遅いので、必ず事前にハリネズミを診てくれる病院を見つけましょう。
そして年1回以上の健康診断を受けましょう。

WHS(ハリネズミふらつき症候群)
早く予防法が見つかりますように

早く予防法が見つかりますように

WHS:Wobbly Hedgehog Syndrome。フラフラ病とも言います。
名前の通り、四肢の運動失調が起こってふらつく、力がはいらない、こけてしまう、四肢の麻痺、などの症状が起こります。
思うように動けなくなるので、食事も排泄も困難になることがあります。体重減少も著しいです。
四肢から症状が出始め、全身へと広がる進行性の病気です。
多くの場合、症状があらわれてから死に至るケースが多いです。
この病気は残念ながらまだ原因が解明されていません。
遺伝病、ビタミン不足などが原因とも考えられています。
検査も、様々なものを試し、消去法でWHSだろうと判断することしかできないというのが現状です。

現在、原因の一つにマウス肺炎ウィルスが挙げられていて研究が進められています。
原因が究明されれば犬猫のように毎年ワクチンを打ってWHSを予防できる時代がやってくるかもしれません。医療の進歩を願ってやみません。

肥満

ハリネズミに限ったことではありませんが、肥満は大病の元。
脂肪肝や高脂血症、心臓疾患、糖尿病、手術に時間がかかる、麻酔からさめにくいなど様々なところに影響してきます。
セルフグルーミングもできなくなるため皮膚疾患なども起こります。
お腹の肉が邪魔してしっかり丸まることができなくなったり、背中の肉がつまめなくなってきたら一つの目安です。

まず肥満にさせないことが重要です。
日々の食事管理、運動量のチェックなどを行いましょう。
肥満時の対処として運動をしっかりさせましょう。敷材を厚めに敷き、充分に潜ったり掘ったりできるようにする、部屋の中を散歩させる時間を増やすなどをします。本能を刺激し、興味をもつような運動の機会を作ると良いでしょう。
また食事内容の見直しも重要です。量を減らすのではなく、脂肪分の少ない食べ物に減らすことなど質の改善を行います。

怪我

怪我は思わぬところで起こります。
ハリネズミの四肢は細いため、隙間などに挟まりやすいです。
骨折や捻挫などもよく起こります。
びっこをひく、足をかばう様子が見られたら速やかに病院へ行きましょう。
対策として挟まりやすい隙間をあらかじめ見つけ埋めておく、隙間がない飼育施設にするなどです。

爪切りの際に深く切ってしまい出血することがあります。また布などに爪をひっかけても出血することがあります。
応急処置として、清潔なガーゼを当てて圧迫止血法(少し力を入れて傷口を押さえる)を行います。
また患部が汚れている場合は洗浄してから圧迫止血を行います。
細菌感染を防ぐため清潔にしたまま病院へ連れて行きましょう。

低体温
寒いのはいやだよ~

寒いのはいやだよ~

低体温症にしないことが第一です。
温度管理で低体温症は防ぐことができます。(適正温度24~29℃)
しかし、万が一温度管理を忘れてしまった場合やうまくいかなかった場合、低体温症になることがあります。
普段なら丸まったまま、威嚇音を出すのですが低体温症になってしまうと、ぎゅっと丸まったまま威嚇音も出さず動きません。針も立っていて力いっぱいに丸まったままになってしまいます。そのまま放置してしまうと最悪死に至ることもあるのですぐに処置を行いましょう。

低体温症になってしまった場合、処置として速やかに暖かいところへ移動し、毛布や湯たんぽなどをつかって包んで温めます。徐々に顔を見せ始めたら、はちみつ小さじ1/2とぬるま湯大さじ1を溶かした水を飲ませます。内臓等がいきなり動き始めると負担になるため、栄養のあるはちみつ水を飲ませ、ゆっくりと慣らしていきます。普通に動くようになったあとも、フードを多めにふやかすなど内臓に負担のないようにしましょう。

異物の誤飲・誤食

ハリネズミは好奇心旺盛です。
部屋の中を遊ばせているときなどに興味本位で食べたりかじったりする可能性があります。
カーペットの糸くずやコード、ボタンなど消化できないものを口にしてしまうと腸閉塞を起こします。

症状としては、急に食欲をなくす、元気がなくなる、便が出なくなる、嘔吐、ガスがたまる、が見られます。
早急に取り除かないと死に至る危険性が高いです。速やかに病院へ連れて行きましょう。
予防として、口にしてしまいそうなものを片づけてからハリネズミを部屋の中で遊ばせるなどが考えられます。
安全な場所で遊ばせましょう。