お家環境を整えよう

快適なお家を作ろう
レイアウト例

レイアウト例

ハリネズミにとってお家にあたるのが飼育施設です。
ハリネズミは大半をその場所で過ごすので快適なお家を作ってあげましょうね。

残念ながらハリネズミ専用の飼育グッズは数が少ないというのが現状です。
現時点では他の動物のものを代用します。
ハリネズミを目的として作られたものではないことを理解した上で、安全面に配慮しつつ良いものを選びましょう。

安全面を第一に考えた上で私たちが扱いやすいもの(例:重過ぎない)を選びましょう。

 

飼育施設を決めよう

いずれも広さ(床面積)が十分にあるものを選びます。理想は幅75×奥行40×高さ40cmです。

ケージ

ケージ

また高さはハリネズミが後ろ足で立った時に縁にかけられないくらいは必要です。
縁に足をかけて脱走してしまう可能性があります。
また小屋などに登って落下しないようにすることも必要です。
高さがない場合はフタをして脱走を防止しましょう。

またSNS上などで、網タイプのものを使用している際ハリネズミがよじ登っている光景を目にすることがありますが、これはとても危険な行為ですので未然に防ぎましょう。
落下して骨折する、内臓をいためる、死亡するなど多くの報告を受けています。
よじ登ってしまう場合はアクリル板などで覆ってあげると防ぐことができます。

また「脱走してしまった」という報告も多数受けています。
脱走してしまうと部屋にあるものを誤飲誤食してしまう可能性があります。
冬場なら寒く、低体温症になってしまうかもしれません。
夏場なら暑く、熱中症になってしまうかもしれません。

窓やドアが開いていたらそのまま脱走して外へ逃げてしまうかもしれません。
そのまま外敵に襲われ死亡してしまう可能性もあれば、寒さ暑さに適応できずに亡くなってしまうかもしれません。
さらに動物の脱走は、外来生物問題や野生動物問題にもつながっていきます。

棚の上など、ケージを目線の高さに設置している場合、脱走の際に落下し、骨折、内臓損傷、死亡などの可能性があります。
また多頭飼いでオスメスのいる場合、「脱走して予期せぬ妊娠をしてしまった」「感覚をあけずに連続妊娠してしまい、母子ともに亡くなってしまった」という場合があります。
とても危険であることを自覚し、絶対に脱走のないようにしていきましょう。

また、1つの大きなケージを間仕切りして2匹のハリネズミを飼うという方法もありますが、お勧めはできません。
ハリネズミの力は思っているよりも力強く簡単に仕切りを壊す、倒すなどが考えられるからです。
オスメスの場合は想定外の妊娠や喧嘩、同性同士でも喧嘩の恐れがあります。

飼育施設にはさまざまなものがあるのでメリットデメリットを比較したうえで選びましょう。
また季節によって使い分けるという方法もあります。

ケージ
  • サイズが豊富で選びやすい。
  • 金網が底にある場合は外す(足をひっかけないようにするため)
  • 網目が大きいと、小さなハリネズミが脱走してしまうので注意
  • 網目を使って登ってしまうハリネズミもいるので注意
  • 通気性が良く、夏場は涼しい。冬は寒いので充分な保温器具であたためる
 衣装ケース
  • 軽くて扱いやすい。安価で手に入りやすい。
  • 保温に優れている。梅雨・夏場は湿気と温度に注意。
  • 上からのアプローチになるため、ハリネズミを驚かせてしまう可能性がある。
  • 脱走されないようにフタをして、重石を載せるなど対策をとる。
  • 透明性に欠けるので中の様子が観察しにくい。
 アクリルケージ
  • 透明性が高いので中の様子が観察しやすい。
  • 軽くて扱いやすい。
  • 傷がつきやすい。
  • 高価で手に入りにくい。
 ガラス水槽
  • 透明性が高いため、中の様子が観察しやすい。
  • 保温に優れている。
  • 風通しが悪いので、こまめに換気と掃除を行う。
  • 重さがあるため、取扱いが不便。

個人的にオススメなのが衣装ケース。
一人でも十分に運べる重さは魅力的です。
脱走されないようにしっかりとガードすれば安心です。
また、金網がないので登ることもできません。
無理に降りようとすれば落ちて怪我してしまいますよね。

やんちゃでない子であればケージもOKです。
当店では基本セットにラビットケージをお付けしております。
ハリネズミが大好きなホイール(直径30センチのもの)がらくらく入るケージです。
通気性抜群で、夏重宝します。
隙間などに足をひっかけて捻挫・骨折する危険性があるため危ないところは隙間を埋めるなど対処していきます。

敷材を選ぼう

快適なおうちを作ってね

家ができたら床に当たる床材(敷材)を選びましょう。
ポイントは、排泄物をよく吸収してくれること、ホコリが出ないもの、アレルギーがでないこと、かじっても問題ないことです。

チップの場合2~3cmくらいの深さ入れてあげて潜れるようにしましょう。
針葉樹(マツ・スギ・ヒノキ)のものは高確率でアレルギーが出やすいというデータがあります。
比較的可能性の低い広葉樹(ポプラ・アスペン)を選びましょう。
ただし、どんなものでもアレルギーが出る可能性があるということは頭に入れておいてくださいね。皮膚のトラブル参照。

ペットシーツには吸水性ポリマーという化学物質が入っています。この物質のおかげで吸水性・消臭性に優れています。
その反面、誤飲・誤食してしまうと最悪腸閉塞を引き起こしてしまいます。
小屋に引っ張り込んだり、裏にもぐりこんだり、掘って穴を開けたりする場合は十分に気をつけましょう。
(ハリネズミは、ほりほりしたり潜ったりすることが大好き!)
同様に猫砂や小動物用のトイレにも吸水性ポリマーが含まれているものもあります。
こちらは口にしやすいため、吸水性ポリマーが含まれていないものを選んでくださいね。

濡れても固まらないタイプを選びましょう。固まるタイプだと生殖器等にくっついてしまう可能性があります。

ウッドチップ
  • 巣作りしやすい
  • 保温性に優れている
  • 汚れた部分だけ取り除ける
  • 針葉樹(マツ・スギ・ヒノキ)はアレルギーが出る可能性が高いため避ける。アレルギーの出る可能性の低い広葉樹(アスペン・ポブラ)を選ぶ。
紙のチップ
  • 巣作りしやすい
  • 保温性に優れている
  • 汚れた部分だけ取り除ける
  • 消臭性に劣る
ペットシーツ
  • 吸収性・消臭性に優れている
  • サイズや種類が豊富で手に入りやすい
  • 保温性に劣る
  • 爪をひっかけないように注意
  • 吸水性ポリマーが入っているので、掘って中身を出したりかじったりするハリネズミには不向き
おから
  • 口にしても安全
  • 吸収性・消臭性に優れている
  • 汚れた部分だけ取り除ける
  • ハリネズミが歩く際、音がするためうるさく感じる可能性あり(反対に、音がするので動いているか確認できる)
  • おからのにおいがするため、苦手な人・ハリネズミには不向き
新聞紙
  • ちぎって入れれば巣作りしやすい
  • 吸収性・消臭性に劣る
  • インクがお腹につく可能性があるため、無地の新聞紙を使う

オススメは無地の新聞紙を敷いて、トイレにおから砂、ほかの部分は紙のチップという合わせ技です。
トイレとほかの部分をわけることで、「ここはトイレなんだ」とハリネズミに認識してもらいやすくなります。
トイレには吸収性・消臭性に優れたおから砂を使ってアンモニア臭を抑えることができます。
汚れた部分だけ取り除けるのは忙しい朝にありがたいです。
食べても安心なことが嬉しいですよね。
他の部分に紙のチップを入れることで温度調節ができます。
ハリネズミが寒いと思えば、咥えて小屋に自分でせっせと運んで暖かくするんです。
(ハリネズミって賢い…!)

寝床を作ろう

家と床ができたら寝る場所となる隠れ家を作りましょう。野生のハリネズミは、木の陰などに隠れて昼間は過ごしています。ハリネズミが安心して寝ることができるお家を作ってあげましょうね。

寝袋 自分で手作りできる上に、サイズや柄が自由で豊富。爪をひっかけない素材(フリース)を使用する。夏場は蒸れないように注意
小屋 チンチラ用やウサギ用など、充分に体を伸ばしても寝ることのできるサイズを選ぶ
シェルター 木製以外にも爬虫類用や熱帯魚用も代用できる。十分な大きさのものを。
食器・飲み水入れを入れよう

食器は陶器製で適度に重みがあるものを選びましょう。
ひっくり返されにくいです。
また敷材が入ってしまうのであれば、段をつくってあげて入らないように工夫します。
(ハリネズミは少しでも敷材が餌に入ると食べてくれないことがあります。賢いですよね)
水入れはお皿に入れる方法と給水ボトルを使う方法があります。
最初給水ボトルは水が出てくることがわからないためトレーニングが必要になります。
うまく飲めないうちはお皿にも入れてあげると良いでしょう。

飼育施設を置く場所

直接日光が当たらない、寒暖の差がないところに置きます。
TVのすぐそば、大騒ぎする人の声、犬などの動物の鳴き声、ドタドタと足音がうるさい場所などは避けます。
またエアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。
新鮮な空気を吸える場所、隙間風のはいってこない場所もOKです。

ハリネズミは夜行性です。
とはいえ、暗いところに置いていくことはNGです。
一日の中で明るい時間と暗い時間が必要になります。この差がないとホルモンバランスが崩れます。